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                     入院・発病・告知


8月2日。市民病院での入院生活が始まった。
生まれて初めての入院!当日の朝、姉とおじに付き添ってもらって無事入院。
これからの治療の心配するより、毎日3食メシが食べれることに感動やった。
それに一人暮らしが長かったため、人に気を使っての生活が新鮮やった。

 

 入院して次の日から検査が始まった、おまけに同時に熱も出た。(4日間にわたり38〜40℃ぐらい) 検査はガリウムシンチによる全身の投影検査??、胃カメラ(鼻からの内視鏡検査で痛み半減!らしい..)、骨髄穿刺(マルク)←背中から注射をさして骨髄液を直に採取するいた〜い検査)  を次々とこなした。

 担当してくれる主治医の先生はY先生。治療に関してはすごい詳しく検討してから進めてくれるまじめな先生で、内に秘めるものを感じる!ほんとお世話になります。
 入院当日の説明は病名が悪性リンパ腫、リンパ節の腫れが上下半身にあってCTで見たところ脾臓も腫れているのでステージV以上であり今回の検査でわかることはガリウムシンチによってリンパ節以外の病変、胃カメラによって消化器官の状態を見て、骨髄穿刺によって悪性細胞が骨髄まで広がっているかがわかる。この結果によってある程度正確な病期が決まるらしかった。

 このとき、治療の際に抗がん剤を使用するため精子バンクでの保存をすすめられた。
 んっ!!イマイチ理解できんくて最初そんな大そうな、まさかという思いやった。けど化学療法をするときにどうしても生殖器もいっしょにダメージを受けてしまうらしく避けて通れないことを知らされた。。。不妊になるらしい。
 入院前やっつぁんはピアノを習いに行っていた。今年の始めから、この年にしての挑戦やった。最初は学校の単位取得のために仕方なく習いに行かざるをえなくて大変やなぁという気持ちでやっていた。見直した!いやピアノの作り出す音楽に感動してしまった。それまで音楽に大した興味をもっていなかった反動もあってか、その気持ちは日に日に増してた。けど出会ったばっかりやったのに入院のため、わずか半年間で弾くことができんようになった。子供の頃に大好きなおもちゃを取り上げられたような気分やった。

 今度は子供が取り上げられるんか…  
 看護婦さんに自分の気持ちを話すと「君には絶対お父さんになってほしい!自分の子供育てるっていうことは大変やけど、いいよ〜!何があっても頑張れるし強くなれる!」
 この言葉を聞いて気持ちが和らいだ。
 そう!保存するっていうことは可能性はゼロじゃない!


 8月7日回診にきた先生からとんでもない爆弾をもらった。とりだしたリンパ節と骨髄液がうまく染まらないことから急性白血病の可能性が高いと。ふーんそうなんや というのが素直な感想やった。なんかどんどん悪くなってくな〜 と思ったぐらいで、このときは名前にリンパ芽球性リンパ腫っていう名前がついていて聞いただけじゃよくわかってへんかったけど、後日 
急性リンパ性白血病(ALL) と書かれた説明用紙をもらってよく理解した。

 それでも気持ちは落ち着いていた。あれだけの食生活と生活リズムを考えたらなんか悪い病気にはなるやろうし、悪いとわかっててずっとほったらかしにしてたから気持ちの準備ができていたんやと思う。
 それに、この頃ほんまにビックリするぐらいバイト先のみんなが見舞いに来てくれて、まだ治療も始まってなかったから元気なせいもあって、めっちゃ恥ずかしい思いと嬉しい思いでいっぱいやった。 たぶん人生のモテモテ期を1回分一気に使ったと思う。まちがいない!
 ほんまみんなありがとう!あれで元気いっぱいもらったもんな〜

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